ヒンズー教徒、「アルコールなどの刺激物摂取は宗教上禁じられている…」筈なのだが、‘酒好き’のインド人は多い。年々‘可処分所得’が増えるのと比例して、アルコール消費量が増えている。正確な数字は計り知れぬが、‘酒好き’が人口の10％としても1億2,000万人、略々日本の総人口に匹敵する。一人当たりのアルコール摂取量は、日本と比較にならぬ程まだまだ微量だが、それは酒を買う‘経済的余裕’が無いのが主因である。‘ただ酒’なら、‘ヘベレケ’になるほど‘がぶ飲み’する者が多い。‘お祭り’や冠婚葬祭・自宅パーティーが多いインド、飲酒運転による交通事故が急増している。

昨年9月、インド政府は飲酒運転の罰則規定を厳しくした。飲酒運転の最も重い罰則は、初回の場合は刑務所拘留6ヶ月、罰金2,000ルピー（約3,600円）、免停6〜12ヶ月、2回目は刑務所拘留2年、罰金3,000ルピー（5,400円）、免許取り消し。飲酒運転判断の基準は、アルコール・メーター30mg以上、30〜100mgは‘グレー・ゾーン’…交渉・情状酌量の世界のようだ。合法的汚職？　100mg以上は罰則規定に準じ、150mg以上の‘ヘベレケ’運転手は、取り敢えず‘即入獄10日間’後は裁判所の判断に委ねられる。

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