Re:file(リファイル)
 暇つぶしにどうぞーヽ(>。<*)ノ


話題の記事


カテゴリ - ニュース/情報

 【続報】インドネシア・バリ島沖で救助された古川さんの状況説明


0名無しさん 2014/02/19 11:36 0件 2472pv 

 問1 事故当日の3本目のダイビング入水時の状況。天候、メンバーの体調に問題はなかったのですか?

 答 ダイビング開始時(14日昼過ぎ)、メンバー全員の体調、天候と海況(かいきょう)ともに問題ありませんでした。波はほぼなく、流れもサケナンポイントとしては平均的な穏やかな流れのドリフトダイブ。天気も穏やかでした。


 問2 遭難時の経緯。ダイバー側が船との合流地点を見失ったのですか? 船が合流地点に来なかったのですか? 前者であれば理由は?潮に流されたのですか? 悪天候が原因ですか?

 答 メンバー全員で安全停止を浅瀬で行い、サケナンポイント内で水面に通常浮上。安全停止中にダイブフロート(ボートがダイバーをピックアップするためのサイン)もあげてありました。その時には空の天候が一変した直後だったようで、強風で波がたち、豪雨で視界が悪くなっていました。ボートのエンジン音も聞こえたのでホイッスルも鳴らしました。とにかく急な雨と風で一時的に視界がかなりきかなくなったことを覚えていますが方向は把握していました。


 問3 ボートを見失って漂流開始後の過ごし方を教えてください。どんな会話があったのか? 流されている方向はわかったか?体力を温存するために取った措置は? 捜索の船などを見かけることはあったのでしょうか?

 答 しばらくして浅瀬側に避難しようと試みましたが、潮流も一変していたので、ウエートもすぐに捨てました。直後に水面が洗濯機の水流のように回り出し、メンバー全員固まって手やタンクとBCD(浮力調整器のチョッキみたいなもの)を取り合った状態でグルグル回り出しましたが、その回転から抜け、雨で悪かった視界が少し回復したときには方向と現在地も把握していました。流されながらも昼はバリとレボンガンの地形、暗くなってからは飛行機の経路や島のライトとコンパスで現在地はおおよそ分かっていました。時に島に近いときは泳ごうかと試みましたが、島周辺は潮流が入り組んでいるので、難しく、途中から体力温存で皆で固まって動くのをやめたり、少しまた島側への潮流が出たら無理のない程度に泳いだりもしました。パニックする人もなく、皆さんとてもしっかりなさっていました。特にメンバーの中にいたイントラのゲストには多大なるご協力を頂き、誠に感謝しております。夜間に遠くで大きな船がいたときはゲスト陣全員がライトで救援シグナルを送ってくれました。また意識が飛びそうになったときも、周りのメンバーが励まして起こしあったり、ココナツが流れてきたのを飲んだりしながら、翌朝まで一緒に手を取り合ったり、BCDをひもでくくりつけたりし、とにかくはぐれないように工夫していました。近くで捜索船と判別できる船とは合えませんでした。


 問4 7人はいつ、どこで、どのような理由で別れたのですか?

 答 15日午前にヌサペニダ南側を通ったタグボートが今までで一番近かったので、その際に救援を求めるために泳いで近づきたかったのですが、全員で行くには無理もあったので、その時点で私は代表でフィンキックのできる限りのダッシュで近づいていきました。フロートは二つあったので、一つは持ち船の進行方向へ行きましたが、潮流もあり追いつかず。もう一つのフロートを持った高橋を含めた他のメンバー全員はその際にはまだ一緒に元の場所にいたはずです。皆の方へ戻ろうとしましたが、私がいた場所と皆がいた場所で潮流の向きが違ったためキックしてもキックしても戻れず、どんどん離れてしまいました。


 問5 5人(4人)はいつ、どのように岩場に上がったのですか?

 答 15日の夕方前、何時間も泳いでヌサペニダの絶壁の一部岩場になっているところへ近づいてからまずタンクを捨て、半ば岩礁の大波に助けられつつ足が届くところまで打ち寄せられました。BCDも大波にもまれている間に捨てました。大きな岩がゴロゴロする場所でフィンも脱ぐ際に波に持って行かれてしまいました。何とか人が住むところへ行って皆の救援を頼みたかったのですが、目の前は大波と潮流の激しい海、後ろは断崖絶壁で、体力的にも身動きがとれなくなってしまいました。


 問6 古川さんが他のメンバーと別れたのはいつ、どこで、なぜなんですか?

 答 15日の午前中、タグボートに救援を求めようとした際。理由は4で述べた通りです。


 問7 17日に発見されるまで、岩場でどのように過ごしましたか? 飢えや渇きをどのようにしのいだか? 体力を温存するためにとった措置があれば。どんな会話を交わしていたのでしょうか?

 答 夕方に雷雨があったので雨水をためたり、枯れ葉の水滴をすすったり、打ち寄せられたゴミのペットボトルの中にまだ飲めるものもあったので、そういったもので渇きはしのいでいました。またゴミで発泡スチロールもいくつかあったので、それらを巻いたり、岩かげで雨にぬれないようにしたりして保温していました。


 問8 古川さんはいつ、どこで、誰にどのように救出されたのですか? その時の心境は?

 答 ビーチで動けず体を横にしていた際、いつもお世話になっている他社ダイブショップやボート会社のメンバーがこちらを見つけ、ボートから皆で叫んで呼んでくれたので、意識がはっきり戻りました。すごい大波で、とても泳いで波越えをできる状況ではなかったのですが、最初に一人のローカルの仲間が勇敢にもフィンをつけて岸まで泳いできてくれました。すぐにSARの方たちもライフジャケットをひもでつなぎこちらへ向かってくれました。ヘリから救援物資が投げられ、水とクッキーを口にしたものの、体力的にまだ大波越えができる状態にならず、しばらくしてヘリが何回も旋回しながら何とか場所を見つけ着陸してくれたので、それに乗りました。


 問9 救出された後、知人などと再会した時の心境は?

 答 ヘリに乗るまでは必死だったので、あまり心境的なことは覚えていませんが、陸に戻って、病院でバリで昔から大変お世話になっている在住の皆さんの涙を見た時に初めて状況が見えました。皆様のお心、多大なるご協力に、言葉ではすべて言いあらわせられないほど深く感謝しております。







ダイビング上級者でも遭遇すると危険な事になる下降海流「ダウンカレント」の映像です。




0pt
1pt



記事URL
ピックアップ記事

コメントする検索画像一覧
PREVNEXT


ピックアップ記事
話題の記事


ピックアップ記事


関連検索ワード
※ワードがありません。
関連トピック


全カテゴリ - 新着トピック順




スレッド一覧へ戻る TOPへ戻る