レバノンの首都、ベイルートで起きた大規模な爆発から、まもなく２日がたちます。

爆発現場から1キロほど離れたホテルの前で、結婚式を前にウエディングドレスに身を包んだ花嫁にとって、幸せなひとときが、爆風で吹き飛ばされてしまいました。

イスラー・セブラニさん（29）は、現地時間の4日午後、爆発現場から1キロほど離れたベイルート中心部のホテルの前で、純白のウェディングドレス姿で、結婚式を前にしたビデオ撮影に臨んでいました。

カメラのフレームが、満ち足りた様子でほほえむセブラニさんの顔からウエディングドレスに移り、すそに置かれた花束が映し出された瞬間、爆風が襲い、周辺は割れたガラスが飛び散って、騒然とした雰囲気に包まれました。

カメラは、その後、ドレス姿で現場を後にするセブラニさんを捉えていました。

一夜明けた5日、セブラニさんは夫とともに現場に姿を現し、「大切な日のためにずっと準備をしていて、ほかの女性と同じように結婚の幸せでいっぱいでした。爆発について説明することばがありません。とてもショックで、自分はどのように死んでしまうのだろうと考えていました」と、当時を振り返りました。

爆発によるけがはなかったということです。

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https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200806/k10012555031000.html