【ジャカルタ＝鈴木淳】インドネシア第２の都市スラバヤで13日午前７時半（日本時間午前９時半）ごろ、３カ所のキリスト教教会を狙った自爆テロ事件があり、国家警察によると、犯人を含む少なくとも13人が死亡、43人がけがをした。過激派組織「イスラム国」（ＩＳ）に関連したグループによる犯行の可能性もある。

　イラクやシリアでＩＳの主要拠点が陥落した後もインドネシアなど東南アジアではＩＳの過激思想が入り込み、宗教施設や警察施設などを狙ったテロ事件やテロ未遂事件が頻発している。現地に進出する日系企業も警戒を強めている。

　国家警察によると、午前７時半ごろ、スラバヤ中心部に近いサンタマリア教会で爆発があり、その後、近くの２教会でも爆発があった。実行犯は６人家族で、夫婦と子供４人が３カ所の教会に近づいて次々と爆弾を爆発させたとみられる。

　事件の背景はまだ明らかになっていないが、ＩＳは系列通信社を通じて犯行声明を出した。国家警察のティト長官も13日、ＩＳに関連する国内グループの犯行の可能性を示唆した。実行犯はＩＳを信奉して一度シリアに渡ってから帰国したとの情報もある。ジョコ大統領は「国家警察に徹底した捜査とテロのネットワークを根絶やしにするよう指示した」と述べた。

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