韓国の工事現場でタワークレーンが倒壊、破損する事故が相次ぎ、今年だけで１６人が死亡した。政府は１１月に予防策を発表し、全国に６千基以上あるタワークレーンの点検に乗り出したが、直後の今月９日、ソウル郊外の京畿道竜仁で７人が死傷する事故が発生し、対応に追われている。

　韓国メディアは安全対策が不十分な零細の下請け業者が作業を任されるケースが増えていることなどが背景にあると報道。竜仁の事故では、物流センター建設現場で８０メートル超のタワークレーンを高くする作業中、中間部分が折れて作業員らが転落し、３人が死亡、４人が負傷した。

　韓国の国土交通省などによると、タワークレーン事故の死者は２０１２〜１５年に毎年０〜６人だったが、１６年は１０人、今年は１６人に増えた。

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http://www.sankei.com/affairs/news/171212/afr1712120023-n1.html